好きな本と性格はどれくらい関係があるのでしょうか
6万人あまりの調査と本の好みを結びつけた研究を読み、推薦サービスに活用する際の可能性と限界を見ていきます。
ビジネス好きな本と性格の関係
ファンタジー小説が好きな人と自己啓発書を好んで読む人は、性格も違うのでしょうか。本を推薦するサービスを作る人なら気になる質問だと思います。読者が好きな本からどんな情報を得られるかによって、次の推薦が変わってくるからです。
Ng Annalynの研究チームは、6万人を超えるFacebook利用者の性格調査と、本のページに押した「いいね」を結びつけて分析しました。同じ本を好きな人たちの性格スコアをまとめてみると、本に付けられたタグと関連がありました。ここで注目すべきは、個人一人を当てた精度ではなく、本ごとの読者集団の間の違いです。
タグには、ファンタジーや歴史といったジャンルだけでなく、「後で読む本」のような読者の印も含まれています。研究チームは、こうした詳細な情報が、大まかなジャンル分類では見えなかった違いを示せると考えました。
性格を測る二つの方式:MBTIとBig Five
この研究では、性格をBig Five(OCEAN)1で測定しました。開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向という五つの特性を、それぞれスコアで表す方式です。
韓国ではMBTIが会話のネタとしてよく使われます。MBTIが16の類型で結果を説明するのに対し、Big Fiveは各特性がどの程度かを連続的なスコアで扱います。スコアの範囲は使用する調査や計算方式によって変わります。
例えば、Big Fiveでは外向性スコアが高い人が同時に開放性スコアも高い人である場合もあります。五つの項目の組み合わせで人と人の違いを見るわけです。そのため、「16の類型と5の類型のどちらがより細かいか」というように、個数で比較することはできません。
この記事で必要なのは、検査同士の優劣よりもスコアの意味です。**性格特性スコアは、その人の人格や能力を評価する成績表ではありません。**特定のジャンルを読むという理由で、誠実だ、あるいは不誠実だと決めつけてもいけません。