ロブロックスの小さなゲームがユーザーと出会う方法
Grow a GardenとFischの成功には、ゲームの面白さだけでなくロブロックスの制作ツールやレコメンドも作用していました。小さなチームの機会と収益のばらつきを一緒に見ていきます。
ビジネス10代の開発者が始めたゲームが人気を得ました
19歳のネイト・コリーはロブロックスで釣りゲーム『Fisch』を作りました。ブルームバーグは2026年3月6日の記事で、彼がこのゲームで月40万ドルを稼いでいると紹介しています。幼い頃からロブロックスを楽しみ、宿題と中華料理店でのアルバイトを両立させながらゲームを作った人物です。
こうした事例を見ると、最近バイブコーディングでアプリやゲームを作って成功しようとする話が思い浮かびます。私はこのテーマを通じて、小さなチームがユーザーと出会う方法と、成功事例を見るときに見落としがちな条件を一緒に考えてみたいと思いました。
ロブロックスの農場ゲーム『Grow a Garden』も注目に値します。16歳の開発者が数日で初期バージョンを作ったと知られているゲームで、種を植え、作物を育てて収穫する仕組みです。複雑な操作や派手な戦闘が中心のゲームではありません。
ロブロックスの2025年第2四半期株主向けレターによると、このゲームは同年7月に約2,200万人が同時接続しました。 同社は6月に樹立した同時接続記録を再び上回ったと説明しました。これは特定時点における同時接続の規模です。毎日それだけの人数が接続していたとか、同じ数の人が有料ゲームを1本ずつ購入したという意味ではありません。
最初に作ったバージョンが小さかったという事実と、その後の運営規模は分けて考える必要があります。数千万人が接続するサービスを維持するには、サーバー、決済、アップデート、ユーザー対応が必要です。ロブロックスでは開発者がこうした業務をすべて一から構築しなくても済みます。
開発ツールと流通網を併せて提供するプラットフォーム
ロブロックスは、人々が作ったゲームやコンテンツを他のユーザーに提供するプラットフォームです。制作ツールであるロブロックス・スタジオは無料で、プラットフォームがサーバー運営やストレージ、流通、決済といった機能を支援します。個人や小さなチームが始める際の負担を下げてくれる仕組みです。
開発者はゲームを作り、ユーザーの反応を見ながら手直しできます。ロブロックスの中にはすでにゲームを探している人たちがいるため、独立したサービスをリリースしてゼロからユーザーを集める場合とは条件が異なります。
『Grow a Garden』もレコメンドの助けを受けました。同社は、パーソナライズされたレコメンドと編集型のおすすめリスト「Today’s Picks」が一緒に作用したと説明しています。2025年3月25日にリリースされた後、1カ月以内にプラットフォーム内のユーザー支出額で1位のゲームになりました。ゲームの内容やアップデートだけでなく、人々に見つけてもらえるようにするプラットフォームの役割もあったわけです。
この方式は、大手制作会社が開発費を先に投入し、完成したゲームを販売する方式とは異なります。複数の開発チームが挑戦し、反応のあるゲームにユーザーが集まることができます。ただし開発者の時間と労力は依然として必要で、ロブロックスもサーバーやレコメンドシステム、ユーザーの安全確保にコストをかけています。無料の制作ツールがあることと、ゲームを作るコストがまったくかからないことは別の話です。

ロブロックスの成長は、小さな開発チームにも機会があることを示す事例です。大型ゲームをすべて代替するという意味ではありません。