第78号

SNSで文章を書かなくなった人々、増えるAI利用

Ofcomの2026年報告書で、SNS参加の減少とAI利用の増加が同時に確認されました。調査方式の変化と、各数値が説明する範囲を確認してみました。

社会SNSで文章を書かなくなった人々、増えるAI利用

SNSへのアクセスと文章の投稿は別々に動いていた

英国では、SNSを利用してはいても、自分で文章を投稿したりコメントを残したりする人の割合が減ったという調査結果が出ました。同じ調査でAIツールを使うという回答は増えていました。人々がオンラインで過ごす時間の使い方がどう変わっているのか、注目に値する結果です。

英国の通信規制機関Ofcomが2026年4月2日に発表した報告書によると、**成人のSNS利用者のうち、投稿・共有・コメントを主に行う人の割合は2024年の61%から2025年には49%に低下しました。**ただし調査方法と設問の配置が変更されたため、Ofcomは前年との差を正確な変化量というより、方向性を示す結果として解釈するよう説明しています。

だからといってSNSから離れたという意味ではありません。**英国の成人インターネット利用者の89%は依然として1つ以上のSNSを利用しています。**SNS利用者のうち25%は主に「いいね」を押すと答え、24%は特に反応を残さず読むだけだと答えました。アクセスの有無と、公開の場で意見を残す行動は分けて見る必要があります。

公開の場で文章を残す負担

今回の調査は2025年9~11月に、英国の16歳以上7,533人を対象に実施されました。新しいサイトを多く利用したという回答も2024年の24%から2025年には14%に低下しました。使い慣れたアプリの中で複数の用事を済ませる習慣が影響した可能性はありますが、この数値だけでオンライン活動全般が縮小したと言うのは難しいです。

SNSに文章を書かなくなった理由としては、動画視聴中心の利用方式と、公開投稿に対する負担が考えられます。どちらもあり得る説明であり、この調査がそれぞれの影響を個別に立証したわけではありません。

InstagramのリールやTikTokのように動画を連続して見る画面では、利用者が自ら文章を書かなくてもやることがたくさんあります。Ofcomの詳細インタビューでも、以前は夕食に食べたものまで投稿していたが、今ではほとんど投稿しないという話が出ました。こうした事例は、アクセスを続けながらも投稿頻度を減らせるということを示しています。

公開した文章が残ってしまうという負担もあります。オンラインで発言した内容が後で問題を引き起こすのではないかと心配するという英国の成人インターネット利用者の回答は、2024年の43%から2025年には49%に上昇しました。誰が読むのか、後でどんな文脈で見返されるのかを考えると、日常のことを書くのにも慎重になってしまいます。

24時間後に基本画面から消えるInstagramのストーリーズや、親しい間柄でやり取りするメッセージは、公開投稿とは負担の性質が異なります。ただし、この調査結果だけで利用者が皆そうした方式に移行したとは言えません。ストーリーズも他人が保存したりスクリーンショットを撮ったりできますし。